鬱、引きこもり、家庭問題、コミュニケーション、発達障害について

30年間鬱と闘病した46歳ニートが、何故社会に適応できなかったのか、どのようにして鬱から回復していったのか、過去を考察しています。引きこもり歴15年、就職経験無し、発達障害歴&彼女いない歴45年。ツイッターを@skipper1242でやってましたが凍結されましたので、現在は@skipper954954でやってます。

15年間住み続けた部屋への限りない愛着(2006年5月・30歳)

皆さんこんばんはスキッパーです!今日も見に来て下さりありがとうございますm(_ _)m今日も皆さんに自分の話を読んで頂けるかと思うと嬉しい気持ちでいっぱいです。もし初めてこのブログに来て頂いた方がいらっしゃいましたら、こちらの自己紹介の記事 人生年表も併せてどうぞ。では、前回の記事「引っ越し前夜、不安で一睡も出来ない(2006年5月・30歳)」の続きを書かせて頂きます。




前回の記事は、自分が引っ越し前夜に不安感で一睡も出来なかった、という話でした。引っ越し当日の話に進む前に、ちょっと書きそびれたエピソードを思い出しましたので、それを書かせて貰います。それは引っ越しの1〜2週間前の話です。自分は今住んでいる家を去るのがとても名残り惜しかったものですから、色んな角度からこの家を写真に撮っていったんですよ。家の外観や庭の様子、そして家の中、色んな方向から何枚も撮りました。自分はこの家に中学2年生の時に引っ越してきまして、それ以来15年間を過ごしていました。ですから、この家と自分の部屋にすごく愛着があったのです。ちなみに自分の部屋の大きさはベッドと机を入れたらいっぱいの狭い部屋です。いわゆる6畳1間ってやつですね。そう、すっかり忘れていましたが、自分が引っ越しや一人暮らしを絶対にしたくなかった理由の一つに「今住んでいる家及び部屋への限りない愛着」があったんですよ。なんでこんな重要な感情を忘れていたのでしょう。なんせ自分はこの家で中学、高校、大学時代を過ごしましたから、この家の自分の部屋には数えきれない程の思い出が染み付いていたのです。高校時代に日曜ごとに喘息で苦しみ、一睡も出来なかったのもこの部屋でしたし、大学時代に空手部への膨大な恐怖感で夜眠れなかったのもこの部屋でした。尿管結石発症もこの部屋で起きましたからね。まさにこの部屋で自分は血と汗と涙を流してきたのです。




そして、何より重要なのは自分は2004年9月に社会と家族から完全に脱落し、部屋に引きこもる事になったのですが、その1年間を過ごしたのがこの部屋だったという事です。自分はこの1年間に関して「この部屋に守られた」と感じていました。そう、自分にとってこの部屋だけが自分の居場所であり、この部屋は外界から自分を守ってくれる「殻」のような役割を果たしてくれていたのです。加えて、自分はその1年間で自分の過去の記憶を全てノートに書いていき、言語化した全ての出来事の因果関係を繋いでいきました。そして、この記憶の言語化(記憶のサルベージ)を経て「自分は生まれ変わった」という意識を強く持つようになっていたんですね。記憶のサルベージ(言語化)により自分の心の中には言葉が溢れ、自分がどのような人間で、どのような人生を歩んできたのか、そして何故自分はどこに行っても人間関係を作る事が出来なかったのか、100%理解する事が出来ました。これは記憶のサルベージ以前の自分と比べて劇的な変化でありました。なんせそれ以前の自分は、自分が何が好きで何が嫌いで何が得意で何が不得意で、どのような人生を歩んできていたのか全く把握出来ていなかったのです。ですから、他人に自分の事を説明する事が全く出来ませんでしたし、逆に自分が他人に興味を持つ事も全くありませんでした。故に自分は高校以降の学生生活において周りのクラスメートと全くコミュニケーションが取れず、鬱を発症し、心と身体がひたすらぶっ壊れていったのです。しかし、自分はこの記憶のサルベージの1年間において、自分自身の事を100%把握し、説明出来る様になっていました。自分が何が好きで何が嫌いで何が得意で何が不得意で、何故このような鬱人生を歩むハメになったのか100%理解したのです。自分にとってこの変化は「生まれ変わった」くらいの劇的な変化でした。そして、この部屋はその劇的な変化を見守ってくれた場所であり、いわば自分にとって「第2の生誕の地」と言える場所だったんですね。そう、「第2の生誕の地」であり、「殻」であり、「聖地」のような意味合いもあったのです。ですから、自分はこの「聖地」から引き剥がされる今回の引っ越し(一人暮らし)が絶対に許せなかったのです。




もちろんこの部屋及びこの家は同然うちの両親が買ったものであり、自分のモノではありません。ただし、当時の自分にとってそんな事は関係無かった記憶です。とにかく自分は様々な思い出が眠るこの部屋を奪われる事が我慢出来ませんでしたし、自分が生まれ変わったこの「聖地」を奪われる事が致命的なストレスだったのです。ですから、自分は引っ越しの日時が近付いてくると、この家をせめて写真に残しておこうと思い、家の外観や自分の部屋の中を写真で撮りまくりました。使い捨てカメラを買ってきて2個くらい使い切りましたし、当時持っていたガラケーでも写メを撮ってましたね。そうやって愛おしむかのように自分は家の外観や自分の部屋の中の写真を撮っていき、別れを惜しんだのでした。





今日はここで失礼します。最後までお読み頂きありがとうございました!m(_ _)m





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