鬱、引きこもり、家庭問題、コミュニケーション、発達障害について

30年間鬱と闘病した46歳ニートが、何故社会に適応できなかったのか、どのようにして鬱から回復していったのか、過去を考察しています。引きこもり歴15年、就職経験無し、発達障害歴&彼女いない歴45年。skipper1242でツイッターもやってます。

カウンセリングで自分の体調の酷さを全く喋れない(過去編・1997年3月・21歳)

皆さんこんばんは、スキッパーです!このブログを見に来て下さりありがとうございます!初めて見に来て頂いた方にも、何度も見に来て頂いた方にも、感謝の気持ちでいっぱいです。もし初めてこのブログに来て頂いた方がいらっしゃいましたら、こちらの自己紹介の記事 人生年表も併せてどうぞ。では、前回の記事「 カウンセリングに感じていた希望(過去編・1997年3月・21歳) 」の続きを書かせて頂きます。



前回の記事は、自分が大学3年生でカウンセリングを受け始めたものの、病的にお喋りが拙かった、という話でした。その理由は以下の3つになります。



①自分は幼い頃から家庭内で日々の出来事や感情を全く喋ってきていなかった。それにより日々の出来事や感情は、全く整理整頓されず、「カオス状態」のまま記憶の海の底に沈んでいく事となった。「カオス状態」のまま沈んだ記憶は、他の「カオス状態」の記憶と混ざり合い、「超カオス状態」に変化。こうなると記憶がぐっちゃぐちゃのぐちゃぐちゃに混ざり合い、後から思い出す事がかなり困難になってしまった。つまり自分の記憶の海の底では、21年間分の記憶がぐちゃぐちゃのぐちゃぐちゃに混ざり合っているので、過去の記憶を喋る事がかなり困難。



②自分は幼い頃から「自分に対する自信」を失い続ける一方の人生を送っていた。そして、「自分に対する自信」を失えば失う程、「被害妄想」が悪化。大学時代になるとそれは「空手部の先輩達が自分の事を無根拠に殺しにくるに違いない」という程酷くなった。こうなってしまうと自分は日々の生活を病的(
(×3倍)に「ビクビク」「オドオド」しながら送る事となり、他人とのコミュニケーションが完全に不可能になっていった。故にカウンセリングにおいても「こんな事を言ったらカウンセラーの先生は自分の事を馬鹿にするのでは???」と病的(×3倍)に「ビクビク」「オドオド」してしまい、自分の事を喋る事が全く出来ない。



③自分の過去の記憶のほとんどがトラウマなので、全くもって思い出したくも無いし、喋りたくもない。特に大学空手部の記憶は「中指の拷問」を最低でも2回受けた程、致命的なトラウマ。(中指の拷問の詳細はこちら。記事の前半は読み飛ばして下さい。「そんな日々が3日程続いた後、、」という段落から始まります。)こんな記憶は思い出す事自体が拷問。



このような理由で自分のお喋りは病的に拙く、なかなか話は前に進んでいきませんでした。それでも自分はカウンセリング自体にはポジティブなものを感じていました。それはカウンセラーの先生に何か暖かいものを感じたからであり、喋り終わった後に心が軽くなる感覚があったからです。自分は毎週のカウンセリングを楽しみにしていました。生まれて始めて出来た「自分の居場所」って感じでしたね。



とは言いましても、カウンセリングを受け始めてからも自分の鬱の諸症状は全く良くなりませんでした。そう、自分は大学空手部の恐怖により高校時代に発症した鬱をさらに3倍に悪化させていたのですが、カウンセリングによってそれらの鬱の諸症状が改善する事は一切無かったのです。当時の自分が苦しんでいた12個の鬱の諸症状は以下の通りになります。



「大学空手部時代の12個の鬱の諸症状」


①大学空手部のとある練習メニューが自分には厳し過ぎて、その「殺される」程の恐怖感で夜眠る事が出来ない。(空手部時代の話②)

②食欲の完全消失(大学時代の鬱の諸症状)

③激しいめまい・離人感(〜離人感と冷え性〜)

④酷い冷え性(〜離人感と冷え性〜)

⑤高校時代と比べて3倍酷くなった慢性的な疲労感と眠気。背中の疲労感は余りにも酷く、それは「疲労感」というより「激痛」という方が妥当。例えるなら「背中をナイフで思い切り刺され続けている感じ」。(〜慢性的な疲労感と眠気〜)

⑥限定的な難聴(〜慢性的な疲労感と眠気〜)

⑦自殺願望(〜自殺願望と救い〜)

⑧何が理由かは全く分からないのだけれど、大学にいる時の自分が、身体がいつも疲れ切っていて眠くて仕方なく、いつも泣きそうなくらい悲しい

⑨慢性的な口内炎

10空手部の稽古中の喘息

11空手部のとある練習メニューの恐怖を乗り越えようと、自主練を繰り返すも、翌日の体調が滅茶苦茶に崩れるだけで一向に体力が増える実感を得られない。そのうちに自分の中には「孤独感」「脱力感」「無力感」「虚無感」がどんどん増えていき、これが自殺願望へと繋がっていった。これは「無意識の自傷行為」とも言える。自主練の内容は、ランニング、坂道ダッシュ、縄跳び、筋トレなどで、1時間程度。頻度は通常は週1回、夏休み・春休みは週3回。
(大学空手部時代の虚し過ぎる自主練)

12 「空手部を辞める」という選択肢が全く無い中、引退までの3年間をただただ耐えるしか無い。しかし、①〜11の諸症状に苦しみながらの空手部の日々は全くもって遅々として進まなかった。それは例えるなら「匍匐前進で日本列島を縦断する」くらいの途方の無さ。自分は時間の進まなさに何度も絶望し、無力感を募らせていった。



おまけ①:空手部の稽古中の様子

『空手部の稽古中の自分は、喘息は苦しいわ、めまいは酷いわ、背中の慢性的な疲労感は酷いわ、眠気は酷いわ、酷い冷え性で鼻水ズルズルだわ、滅茶苦茶でした。自分の意識はこれらの症状に攻撃され続け、その肉体的苦痛で頭が狂いそうでした。その苦痛量は心の許容量をオーバーしていましたから、稽古中にも「離人感」を発症していたのです』
(大学空手部時代の虚し過ぎる自主練)


おまけ②:大学空手部を辞めれなかった理由についてはこちら


おまけ③:自主練翌日の体調

『自主練の翌日の体調は、昨日の疲労感がエグく残っており、身体はとてもダル重く、冷え性も酷くて真夏でも鼻水がズルズルだったのです。もちろん食欲なんて当然ありませんし、背中の疲労感も滅茶苦茶です。背中をナイフで刺され続けているような痛みでしたからね。こんな状態で体力が付いたという実感を得られる訳がありません。』



これらの諸症状は、カウンセリングを受け始めてからも全く改善しませんでした。何故なら、当時の自分は上記の12個の諸症状の辛さをほとんど認識出来ていなかったからです。認識出来ていないのですから、カウンセリングで喋りようもありません。




そう、自分は幼い頃から身の回りの出来事や感情を一切口にする事なく成長してきてしまいました。これにより自分の人生経験は一切積み重なっていきませんでしたし、幼い頃から自分の健康状態さえ把握出来なかったのです。小学校3年生以降自分のメンタルは悪化し続け、それに伴い体調も悪化し続けたのですが、自分はその体調の悪化にも何一つ気付けないままです。高校時代には鬱を発症し、さらに体調も悪化し続けましたが、その悪化にも全く気付く事はありませんでした。その後の大学空手部時代も同様です。



とは言いましても、大学空手部時代の自分が全く何も感じていなかった訳ではありません。うすらぼんやりとした感覚の中ではとにかく辛くて辛くて仕方なかったのです。なんせ背中には「ナイフで思い切り刺され続けているような激痛」が発生し、大学生活中の自分の意識を常に切り刻んでいるのですから。そして、眠気と冷え性も酷く、もちろん人間サンドバッグの恐怖にも怯えまくっていました。




ただし、これらの辛さの描写はあれから25年経った今だからこそ、出来るのであり、当時の自分はこれらの辛さを言葉で表現する事は一切出来なかったのです。表現しようにもあまりにも過去の記憶が「超カオス状態」に陥っているので、表現する為のとっかかりさえみつかりませんでした。



そう、当時の自分の記憶は、21年間に及ぶ膨大なトラウマが何一つ言語化されず、ぐちゃぐちゃのぐちゃぐちゃに混ざり合っていました。こうなってしまうとどこから言語化すれば良いのかすら全く分かりません。故に自分の健康状態に関する記憶もぐちゃぐちゃのぐちゃぐちゃに混ざり合っており、それを思い出すのは、ほぼ不可能な状態だったのです。いつ頃から自分の体調が壊れ始めたのか、皆目見当もつきませんし、そもそも現在の自分の体調がぶっ壊れまくっている事すら気付いていないのです。ですから、自分はカウンセリングにおいてもそれについて喋る事は一切出来ませんでした。



カウンセリングを受け始めた頃の自分の辛さの95%は、上記の12個の鬱の諸症状の辛さで占められていた印象です。しかし、自分はカウンセリングにおいて、それらについてほとんど喋る事が出来ませんでした。そう、当時の自分が本当にカウンセラーの先生に喋るべきだったのは上記の12個の諸症状だったのですが、この本当に肝心な事は何一つ喋れていなかったのです。これでは鬱が改善する訳がありません。



ただし、これはカウンセラーの先生の能力が足りなかったという話ではありません。問題なのは、自分の側の記憶があまりにも「超カオス状態」に陥っていた、という事なのです。それ程までに自分の記憶は手が付けられない状態に陥っていたのでした。





今回の記事はここで失礼します。最後までお読み頂きありがとうございました!





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