鬱、引きこもり、家庭問題、コミュニケーション、発達障害について

30年間鬱と闘病した46歳ニートが、何故社会に適応できなかったのか、どのようにして鬱から回復していったのか、過去を考察しています。引きこもり歴15年、就職経験無し、発達障害歴&彼女いない歴45年。skipper1242でツイッターもやってます。

「開業から11年後、父親(当時50歳)が整体師に心酔していく事件が発生。この時に母親が父親に対して感じていた莫大な不信感と怒り❶〜❺(フルver)」

「開業から11年後、父親(当時50歳)が整体師に心酔していく事件が発生。この時に母親が父親に対して感じていた莫大な不信感と怒り❶〜❺(フルver)」


❶父は11年前に医院を購入した際、ボロボロの医院を購入して母を落胆させていた。


そもそも父は11年前に診療所兼自宅を購入した際にも、失敗をして、母を落胆させていた。母としては、駅前の綺麗な駅ビルの中のクリニックのようなものをイメージしていたらしいのだが、実際に父が購入したのは、築20年のボロ医院だった。しかもその1階には、以前の医院で使っていた薄汚れたゴミが大量に散乱しており、母はその後処理でかなり苦労したそう。母は後年、残念そうにこう語った。「診療所の購入は、本来ならコンサルタントなど知識のある人に相談した上でするべきだった。しかし、お父さんは他人の言う事には一切耳を貸さず、独断と偏見で全てを決断し、失敗してしまった。」、と。



❷11年前に父の開業の話を聞いて、父方の祖母とニートの叔父が勝手に我が家の近所に住み着いてしまう事件が発生。


父としてはこの2人の存在を完全に無視したかったのだが、母はこの2人への対応を父に激しく求め続けた。母は暖かい家庭に育っていたので、近所に引っ越してきた父方の祖母と引きこもりの叔父を無視し続ける事など出来なかった。しかし、そもそも父の家族関係は元から凍り切っていて、家庭内はバラバラ。しかもこの時の父は開業によって激しい消耗状態に陥っていた。よって、父にはこの問題に対応する気力は皆無であり、2人の存在を無視するしか、方法は無かった。


このようにこの問題に対する両親のスタンスは180度真逆のものであり、どんなに言葉を尽くしてもお互いの溝は全く埋まらなかった。よって、我が家の食卓においては、この問題を引き金となる両親の激しい喧嘩が10年以上続く事になった。



❸5年前には父が銀行の支店長に半ば騙される形で、中古のボロ家を買わされてしまう事件が発生。しかもそれは母親に全く相談なく行われた。


父が購入したボロ家は、築20年くらいで何一つリノベーションされていなかった。全体的に壁紙は茶色に汚れており、以前住んでいた家族の使用感がそこかしこに残っていた。間取りもデザインもいまいちだったし、壊れたガス給湯器や太陽光パネルがそのまま残っていたりもした。角地でも無かった。そのくせ購入価格だけはけっこうな値段だった。


しかも父はこんなボロ家を母親に一切相談する事なく、強行してしまったのだった。



❹ボロ家を購入した際には気付かなかったそうだが、実は向かいの家の隣人が、うちの医院の会計を任している事務所で働いていた。それを知った母親がまたも激怒。


これが判明した際にも母は「うちのお金の動きが向かいの隣人に全て丸分かりになっているなんて耐えられない!!」、と発狂した。実際の所、向かいの隣人さんが医院の会計が分かるようなポジションにいたのかは、不明なのだが、とにかく母親にとってその状況は耐えられなかった。故に母は引越し後、この問題でも父を連日激しく責め立てたのだった。


❺開業から11年後、我が家に新たな酷い火種が発生。父がとある整体師と出会い、その整体師に心酔し始めたのだった。母親は父親がこの整体師に洗脳されているのではないかと激しく疑い、父親の事を激しく糾弾した。


父はその整体師の整体を受けるうちに、どんどん彼に傾倒していき、心酔していった。父は整体師と共同で代替医療の研究を行い、本を共著で書いたり、共同で研究所を立ち上げたりしていった。つまり父親はこの整体師をどんどん医院の経営の内部に入れていってしまったのだった。しまいにはこの整体師が大学に通う為の額を全額払うとまで言い出す始末。



父のこの動きに大きな危機感を抱いていたのが、母だった。どのような危機感かと言うと、父がこの整体師に心酔する余り、この整体師に医院の経営の主導権を渡してしまうのではないか、という切実な危機感だった。その切実な危機感は、上記❶〜❹の莫大な不信感の蓄積の結果と言っても良かった。特に❸にあるように、父は銀行の支店長に半ば騙されるような形で中古のボロ家を買わされていたのだ。母はこの事件の再来を病的に激しく恐れていた。故にこの整体師の件でも父が整体師に騙され、洗脳されているのではないかと、激しく疑い、責め立てた。