292皆さんこんばんは、スキッパーです！このブログを見に来て下さりありがとうございます！初めて見に来て頂いた方にも、何度も見に来て頂いた方にも、感謝の気持ちでいっぱいです。もし初めてこのブログに来て頂いた方がいらっしゃいましたら、こちらの自己紹介の記事と 人生年表&鬱悪化のフローチャートも併せてどうぞ。では、前回の記事「 トラウマが酷ければ酷い程、自分の歴史の重要な1ピース(2008年5月・32歳) 」の続きを書かせて頂きます。
前回の記事は、32歳の自分が「トラウマ歩き」に熱中しており、この最中に母親や妹に対する憎悪を考え、それを消化していた、という話でした。
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「トラウマ歩き」とは、歩きながら過去のトラウマを思い出す事で、それを消化する試みを指しています。自分はこの行為を2008年7月頃から始めました。この時の年齢は32歳です。今から14年前の話になります。
「トラウマ歩き」を開始してからというもの、自分は週に3回のペースで外を歩く事になりました。1回の歩き時間は平均4時間。1回で歩く距離は平均10km。この行為を続けていた期間は少なくとも1年以上です。
まずは今回の話の前提になる「前フリ」となります。いつもお読みの方はスルーして下さい。
ここからは前回の記事をそのまま引用したいと思います。「トラウマ歩き」の頃の自分が、両親より妹の方をより憎んでいた、という話になります。加えて、当時の妹への憎悪を象徴する場面「深夜2時近辺の戦い」について書いてみました。
『前回記事からの引用』
このようにトラウマ歩き時代の自分は、毎日のように「深夜2時近辺の戦い」を繰り返していました。少なくとも1年間はこの戦いが続く事になります。本当にこの「深夜2時近辺の戦い」は致命的に苦しかった記憶です。自分の心の中ではコントロール不能な病的(×27倍)な憎悪が暴れ回り、自分の心の中をズタズタに切り裂いていきました。
現在の自分(2022年9月)は、14年ぶりに「深夜2時近辺の戦い」を思い出して、こうやってブログに書いているのですが、やはり当時の事を詳細に思い出すと、当時の病的(×27倍)な憎悪が自分の心の中で鮮明に蘇り、かなり苦しい気持ちになりました。当時の自分があそこまで苦しい思いをしていたとは。自分の45年間の人生の中で、鬱が最も酷かった時代がこの「トラウマ歩き時代」なのですが、この時代を象徴するエピソードの1つだと思います。我ながら書いていて「キツ過ぎるエピソードだなぁ」と思っていました。
一言で言いますと、「深夜2時近辺の戦い」の時の自分は「頭が狂っていた」印象です。自分の頭で考えているようでいて、実は憎悪と暴力衝動に心身をほぼほぼ乗っ取られていた、そんな印象です。あれは「人間」というより「獣」でした。
当時の自分は妹に対して病的(×27倍)な憎悪を感じていた訳ですが、そこに至るまでには「妹との致命的な差」の蓄積がありました。この5年以上に渡る「差」の蓄積の結果が、病的(×27倍)な憎悪(=「殺しても殺し足りない」(×2.25倍)程の憎悪)となっていたのです。ではその「差」の蓄積の歴史を過去記事から引用して、改めて振り返ってみます。
『過去記事からの引用』
「妹の致命的な差」の蓄積の歴史
・「尿管結石事件」(2003年10月・27歳)
・ 「引っ越し及び東○荘事件」(2006年6月・30歳)
・「花粉症発症→ぎっくり腰事件」(2007年3月・31歳)
・「犬の幻聴→母親と喋り始める事件」(2007年10月・31歳)
当時の自分は、これらの事件それぞれで「妹との間の致命的な差」を感じていました。例えば、「妹には当たり前のように同性、異性関係があるのに、自分には高校時代以降そららが全く無い。」、例えば「自分は母親とのコミュニケーションを再開するにあたり、首吊りを覚悟しなければならなかったのに、妹はずっと母親と良好な関係を保っている。」などです。そして、この「致命的な差」の蓄積が妹に対する「殺しても殺し足りない」(×2.25倍)程の憎悪となっていったのです。
『引用終わり』
このような「妹との致命的な差」の蓄積が、「深夜2時近辺の戦い」の原因になっていた、という事になります。
それにしても、「深夜2時近辺の戦い」は書いていて本当にキツいエピソードでした。これまでこのブログに書いてきたエピソードの中でもトップ3に入るキツさだったと思います。こうやって現在の自分(2022年9月)が書いている最中にも、当時の病的(×27倍)な憎悪が自分の心の中で暴れまくっていますからね。なんというか自分の心の中の「パンドラの箱」を開けてしまったかのような感覚です。
しかし一方では、自分の鬱の回復の為には、このエピソードの言語化は避けられないものだったとも思います。思い出すエピソードがキツければキツい程、そのエピソードの重要性は上がりますから。そう、思い出すエピソードがキツければキツい程、その当時の自分の心は深く傷付いている訳です。そして、心が深く傷付けば傷付く程、そのエピソードの自分の歴史の中での重大性は増していきます。
自分は自分の人生における超重大事件から目を逸らしたくはありません。超重大事件であればある程、それは自分の歴史を語る上で絶対に欠かせない事件と考えているからです。そう、トラウマエピソードがキツければキツい程、そのエピソードの重大性は増し、それを知る必要性も上がる、という感じです。特にこの「深夜2時近辺の戦い」は、自分の鬱が最も酷かった頃のエピソードの一つですから、自分の歴史を知る上では、絶対的に言語化すべきエピソードだったと言えます。
とりあえずはこれで「深夜2時近辺の戦い」は、一通り言語化出来たかな、という感じです。まぁ今後また細かい付け足しは出てきそうですが。とりあえずはよく言語化出来ました。
『引用終わり』
このように「トラウマ歩き」の頃の自分は、妹に対して「殺しても殺し足りない」(×2.25倍)程の憎悪を感じていました。今回の記事も「深夜2時近辺の戦い」について思い出していきます。ですから、深夜2時近辺になると、妹が部屋から出て来てトイレに行くかどうかが病的(×27倍)に気になって仕方ありません。妹がトイレ行く=寝る準備という事であり、その後の自分の心の安寧が確定したという事です。ですから、2時前に妹がトイレに向かう物音が聞こえると、当時の自分はまるで命拾いしたかのような安堵感を覚えたのです。
どうして、当時の自分は深夜2時に妹が寝る事に病的(×27倍)に過敏になっていたかという話ですが、それは当時の自分にとって深夜2時以降の時間帯が、絶対的な聖域になっていたからです。当時の自分は家庭内外において完全孤立状態に陥っており、特に家庭内において1vs3の完全マイノリティ状態に陥っていました。そして、この「完全マイノリティ状態」と「病的(×27倍)な被害妄想」が組み合わさり、自分は以下のような被害妄想に苦しみまくっていたのです。
引っ越し後の「極度の虚脱状態と放心状態」⑴〜⑻より⑵を引用
⑵「もしベッドに入り寝てしまったら、その無防備な所を家族に襲われ、殺されてしまうかもしれない」という病的(×27倍)な被害妄想。(詳細は(「こちら」)
このような被害妄想はベッドに入った後だけでなく、起きている時間帯にも発症していた印象です。ですから、当時の自分は深夜2時以降、妹が眠る事を心から願っていたのです。そう、深夜2時前に妹が寝付けば、家族3人は全て寝付き、家族内で起きているのは自分一人だけになります。当時の自分にとってはこの時間だけが唯一の安息の時間帯でした。家族3人が寝付いてしまえば、「家族に殺されてしまうかも」という被害妄想が少し収まり、安堵感を得る事が出来ました。この安堵感を当時の自分は病的(×27倍)に欲していたのです。
ですから、当時の自分にとって深夜2時に妹が寝る準備の為にトイレに行くのかどうかが、超重大事項となっていたのです。それは「自分の生き死に」がかかっているくらいの、超重大事項となっていました。
ですから、当時の自分は、深夜1時30分くらいから、妹が部屋を出てくる気配を今か今かと待ち構えていました。そして、2時前に妹が部屋から出て来ると、まるで命拾いしたかのような安堵感を感じたのです。
しかし、2時が近付いているにも関わらず、妹がなかなか部屋から出てこないと、自分の中には不安と憎悪が凄まじい勢いで溜まっていきました。そして、時刻が2時を回るとその不安と憎悪は臨界点を超えてしまいます。致命的な不安と憎悪は致命的な暴力衝動に変換され、自分の心身を壊す勢いで、膨張していきました。もはや、それを自分の理性ではコントロール出来ません。
自分は床を強く蹴ったり、「あ"〜〜〜〜っっっ！！！！」と奇声をあげたり、「クソがっ！！！！」と叫んだり、モノを思い切り壁に投げたり、バットで部屋の中のモノを殴ったりして、暴力衝動を外にぶち撒けます。それをしないと暴力衝動によって自分の心が滅茶苦茶に壊されそうだったのです。そして、これらの半狂乱状態は妹に対する威嚇でもありました。「早く部屋から出て来て、寝る準備をしろ！！！！」と、自分は思い切り怒鳴りたかったのてす。
そして、2時を過ぎてから妹が部屋から出て来ると、自分は部屋の前を通り「妹の出すドア音」に対して何回も舌打ちを繰り返していました。
さらに日によっては、2時を過ぎても2時30分を過ぎても妹が部屋から出て来ない事もありました。こうなると、もう最悪の最悪です。半狂乱状態が1時間も続くと、自分の心身は激しく消耗し切っており、これ以上半狂乱状態を続けるのは限界でした。こうなりますと、自分は以下の2つの方法で現実逃避をせざるを得ませんでした。
①キツい耳栓をして妹の物音や気配を聞こえなくする。
② 「あれ？？自分が気付いていなかっただけで、妹はすでにトイレに行っているのでは？？？」と考える事で、自分に都合の良い妄想世界を作り上げ、そこに逃避する。
しかし、上記の方法で現実逃避をしても、病的(×27倍)な憎悪は一向に収まりません。時には、耳栓をしていても、外から大きな物音が聞こえる事があり、そのような音が聞こえた途端に、自分は耳栓を外し、外の気配を血走った目で探りました。そして、その物音の正体が何なのか分からなくとも、床を強く蹴ったり、「あ"〜〜〜〜っっっ！！！！」と奇声をあげたり、「クソがっ！！！！」と叫んだりして、その物音に対して激しい威嚇をしたのです。
ここから先の時間帯の話については、前々回の記事から引用したいと思います。致命的な憎悪に支配されている状態では、なかなか寝付けなかった、という話になります。
『前々回の記事からの引用』
さて、このようにして2時を過ぎても妹が出て来ない場合、自分は2時半を過ぎた頃に先程の妄想をし、さらに耳栓をして、現実逃避をしがちでした。そして、そこから致命的に不安定な精神状態で3時4時を過ごします。この間に物音が聞こえた場合は、先程の書いたようなリアクションを自分はしていました。
そして3時4時頃の自分の心の中は、新たに「折角の安息の2時間を妹に奪われた」という事に対する憎悪も新たに発生していました。そう、1時半〜2時半の間に妹がトイレに行かないばかりに、自分の心の中には「殺しても殺し足りない」(×3.375倍)程の憎悪が発生し、安息の2時間が悪夢と地獄の2時間になってしまったのです。この2時間、自分は何をしていても手につかず、コントロール不能な暴力衝動を抑える事で、必死の必死でした。その凄まじい消耗と緊張で冷や汗ダラダラです。安息の2時間とは真逆の世界がそこにはありました。
ですから、自分はこの事に対する憎悪も妹に対して感じていました。そして、時刻は回って、4時45分過ぎ。ここら辺になると、自分は精神を消耗し切った状態で寝る準備を始めます。そして、5時15分くらいにベッドの中に入ります。
ところが、ここからが新たな戦いの始まりです。ベッドに入って寝ようとしても、先程の「殺しても殺し足りない」(×3.375倍)程の憎悪が心の中で暴れ回り、全く眠くならないのです。そして、ベッドに入ってからも、妹の部屋の物音が病的(×40.5倍)に気になって仕方ありません。
それはそうだと思います。ただでさえ、当時の自分は「寝付く際の周りの音」に対する病的(×12倍)な被害妄想を発症し、ベッドに入ってから寝付くまでに1時間以上を要していましたから。それに加えて、このような日は「殺しても殺し足りない」(×3.375倍)程の憎悪も、自分の心の中で暴れ回っているのです。自分はベッドの中に入ってからも、「あ"〜〜〜〜っっっ！！！！」と奇声をあげたり、「クソがっ！！！！」と叫んだりして、暴力衝動が止まりません。
さらにこんな状態で1〜2時間が過ぎると、もう時刻は6時7時です。この時間になると、自分はようやく妹が起きているかどうか気にならなくなっていました。6時7時は朝の時間帯であり、この時間に妹が起きていたとしても、それは深夜帯の時間に比べると、マシな印象でした。
そう、当時の自分にとっては、深夜2時〜5時の時間帯が聖域だったのです。家族3人が寝静まり、漆黒の闇の中で過ごす3時間が自分にとっての唯一の安息の時間でした。ですから、朝の時間帯に妹が起きていたとしても、それは2時〜5時程の憎悪は感じまません。ですから、自分は朝5〜6時までは、ベッドの中でも暴力衝動を外に撒き散らしていましたが、それ以降になると、流石に暴力衝動が少し収まり、ようやく眠る感じにはなっていました。ただし、その眠りは極めて浅く、疲労感はなかなか取れなかった印象です。
『引用終わり』
う〜ん、しんどい。あれはもう「逃げ場の無い地獄の底の底」、という状況でした。あの時の自分の心の中では妹に対する「殺しても殺し足りない」(×2.5倍)程の憎悪が暴れまくっていましたからね。そして、その致命的な暴力衝動は、様々な威嚇・暴力行動として外に出ていくだけでなく、自分の心をも激しく傷付けまくっていた印象です。
つまり、あの時こ自分がとっていた威嚇・暴力行動は、「妹に対する威嚇」であり、「自分の内部で暴れ回る暴力衝動の致命的な痛みに耐えかねた、断末魔の叫び」、でもあったと思います。
そして、この時の「断末魔の叫び」の原因は、「深夜2時近辺の戦い」による心身の致命的な苦痛が全てでは無かったと思います。自分がそれまでの32年間の人生の中で受けた全ての心身の苦痛の蓄積が、あの場面で「断末魔の叫び」として表現されていたような気がしてなりません。
「トラウマ歩き」をしていた頃の自分は、深夜2時を過ぎるとこのような断末魔の叫びをたびたび上げ続けていました。そして、こんな日々が少なくとも1年間は続いたのです。
今日はここで失礼します。お読み頂きありがとうございました！
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