鬱、引きこもり、家庭問題、コミュニケーション、発達障害について

30年間鬱と闘病した46歳ニートが、何故社会に適応できなかったのか、どのようにして鬱から回復していったのか、過去を考察しています。引きこもり歴15年、就職経験無し、発達障害歴&彼女いない歴45年。skipper1242でツイッターもやってます。

父と中二病(父の人生を聞く・2012年2月・36歳)

『まずは前回記事からの引用になります。父の大学時代の話です。』



このように大学3年生の父は、「第三の眼」というオカルト本に心酔し、第三の眼を開眼するべく、大真面目に一人で修行し続けたのでした。その修行は6年間にも及び、その間父は大学を休学し続けたのです。休学中には、父が祖父に休学の延長の許可を貰う場面もあったそうで、そんな時の祖父はかなり渋い顔をしていたそうです。



それはそうだと思います。祖父もこの展開には戸惑った事でしょう。三男が超難関大学医学部に合格して、天にも昇る気持ちで過ごしていたら、3年目から延々と6年間休学ですからね。そしてたぶん父は祖父に休学の理由を正直に言えなかったはずです。「第三の眼を開眼する為に修行したいので、休学する」なんて言えるはずがありません。なんか適当な理由で誤魔化していたのでしょう。



当時の自分は「6年間」という休学期間を父から聞き、かなり驚いた記憶です。父が言うには大学で許されている最長の休学期間だったそうです。自分も大学時代には計4年間休学していますが、6年間には及びません。自分はこの話を父から聞き、自分の大学時代に父が自分の休学に対して寛容だった理由が分かった気がしました。何故なら父親自身が大学を6年間休学しているのです。息子の自分の休学が長くなってもそれにどうこう言える立場ではなかったのでしょう。



それにしましても、父は6年間、自分は4年間と、大学を長期間休学しているというのも、嫌な意味での一致点です。そして、2人とも大学内で孤立していた、というのも本当に嫌な意味での一致点です。まぁ親子ですからね。自分もまた大学時代に周りと全くコミュニケーションを取れず、鬱を悪化させていきました。大学で空手部に入部してコミュニケーション能力を改善させようとしたものの、逆に被害妄想が悪化し、鬱は3倍に悪化していった、そんな大学生活だったのです。



ですから父と自分は揃いも揃って病的に孤独な大学生活を送っていたという訳です。親子揃って不毛過ぎる大学生活を繰り返していたのですから、アホ過ぎます。祖父の代から続く、うちの家系の学習能力の無さには呆れ返るものがあります。父方の家系は学歴的に高い人間が多いですが、人間的にアホなんですよ。これも「世代間の心の闇の連鎖」の一つの事例だと思います。



『前回記事引用終わり。ここから今回の記事になります。』


このように、父も自分も大学時代に大学内で孤立し、不毛な大学生活を延々と送る羽目になったのです。ホント親子揃ってアホみたいな話です。当時の自分は父から6年に及ぶ大学休学の話を聞き、かなり驚いた記憶があります。まさか親子揃って不毛過ぎる大学生活を送っていたとは。しかも、自分は昔からかなりのアンチオカルト、アンチ新興宗教です。大学時代の父親がオカルト本を心酔するあまり、大学を6年間休学していたと聞き、「アホ過ぎるww」とも思いました。



そう、大学時代の父親は、当時流行っていた「第三の眼」というオカルト本を心酔してしまったのです。そして自らも第三の眼を開眼させようと、大学を休学して、大真面目に坐禅や瞑想を繰り返したのでした。しかもその大学休学は6年間続いたというのですから、アホ過ぎるとしか言いようがありません。



以前の記事にも書きましたが、この「第三の眼を開かせたい」発想ってネット用語で言う所の「中二病」や「邪気眼」ですからね。これは学校生活において、居場所のない「陰キャ」が、自らが特別な存在だと思いたい余りに、「第三の眼」のような神秘的な特殊能力に憧れてしまう、そんな中学生に起こりがちな思考傾向です。そして、この言葉にはそんな思考傾向を「イタい」と揶揄しているニュアンスもあります。



「第三の眼」以外の特殊能力で言いますと、例えば「守護霊が見える」とか言ってみたり、「超能力が使える」とか言ってみたり、「UFOが見える」、「前世が見える」、「オーラが見える」、「占いが出来る」、「未来が見える」とか言ってみたり。要するに「目に見えない世界(神秘世界)」を根拠に、自分に特別な能力があると思いたがる、そんな心理傾向の事です。



これにハマるのは、概して「陰キャ」です。「陰キャ」とは、勉強やスポーツやコミュニケーション能力やお笑い能力や容姿に秀でていない、クラスで目立たないタイプの事。彼らは現実世界では「特別な存在」ではありません。ですから、目に見えない世界を根拠にして「特別な存在」になりたがるのです。



まとめますと、「中二病(邪気眼)」=「神秘世界への現実逃避」、とも言えるかもしれません。



2012年に放映されていた深夜アニメ「中二病でも恋をしたい!」は、まさにそのような中二病的な思考を持つ女の子が主人公でした。懐かしい。




ですからうちの父は、大学時代に中二病を発病し、それをこじらせまくり、大学を6年間休学し続けたという訳です。父は自らも第三の眼を開眼し、「特別な存在」になろうとしたのです。



そう、当時の自分がこの話を父から聞いた際、父は休学期間の自分がすごい修業をやり続けていたかのような口ぶりでした。「俺は大学を休学して、すごい特殊能力を得る為に頑張っていたんだぞ!!」的な。そうそう、父はこうも言ってましたね。「あの頃押し入れに入って瞑想していたら、6時間が10分くらいに感じる事があったんだ。あれはすごい体験だった。あの瞬間は、第三の眼の開眼にかなり近付いた気がしたんだ!」、と。いまだに中二病的な思考が残っているようでした。



一方で、父は休学の6年間を語りたがらない節もありました。そりゃそうでしょう。「第三の眼」を開く為に大学を6年間休学し続けたなんて、黒歴史にも程があります。逆に言うと、よくここまで語ってくれたものだとも思います。




自分は父から休学の6年間の話を聞き、父にこう尋ねました。「結局6年間修行して、目的は達成出来たの??」、と。父は悔しそうに答えました。「悟りを開く為に6年間修行し続けたけど、残念ながら悟りは開けなかった。」、と。この時の「悟り」とは「第三の眼の開眼」と同義と考えていいと思います。



そういえば、父は「悟り」という言葉もよく使っていました。大学時代の父は、自分に神秘的な能力(「第三の眼」や「悟り」)があると思い込み、その能力を得ようと、不毛な修行を一人で6年間延々とやり続けた訳です。しかし、そんな能力が人間にあるはずもなく、結局それに挫折したのでした。




今回の記事はここで失礼します。最後までお読み頂きありがとうございました!




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