皆さんこんにちは、スキッパーです!このブログを見に来て下さりありがとうございます!初めて見に来て頂いた方にも、何度も見に来て頂いた方にも、感謝の気持ちでいっぱいです。もし初めてこのブログに来て頂いた方がいらっしゃいましたら、こちらの自己紹介の記事と 人生年表&鬱悪化のフローチャートも併せてどうぞ。では、前回の記事「「過去の記憶の言語化」=「記憶のサルベージ」(過去編・2004年5月・28歳)」の続きを書かせて頂きます。
前回の記事は、自分が「ノートに過去の記憶を書く行為」を「記憶のサルベージ」と名付けたという話でした。当時の自分は28歳です。2つ目の大学はすでに退学しており、残った古本屋バイトからも脱落寸前になっていました。もはや自分が遅かれ早かれ引きこもり状態に突入するのは明白な状況でした。そこで自分の中には「何故に自分の人生はどこにも居場所が作れず、社会から脱落する羽目になってしまったのか??」という大いなる疑問が湧き上がってきたのです。そこでその謎を解く為に過去の記憶をノートに書き始めた、という流れになります。
自分はバイトと並行して、記憶のサルベージ(言語化)を行っていたのですが、書いても書いても記憶の底は全く見えてきません。すると3〜4ヶ月経ったあたりから、古本屋バイトを辞めて、記憶のサルベージのみに専念したくなってきたのです。自分は古本屋バイトにはもはや何の希望も見えなくなっていたのですが、一方で記憶のサルベージには圧倒的な手応えを感じていました。そこで自分の全ての時間とエネルギーを記憶のサルベージに投入してみたくなってきたのです。
ではここからはバイトを辞める話は一旦横に置いておきまして、当時行っていた記憶のサルベージの大まかな流れを書いてみたいと思います。自分は記憶の言語化をこんな感じの手順で行っていました。まず自分は記憶に残っている「感情の痕跡」と、ぼんやりと残っているその近辺の「事実関係の記憶」、この2つを慎重に書き出していきました。
例えばある事件によって自分が甚大な精神的ショックを受けたとします。まずはこの精神的ショックを言語化し、さらにその周辺の事実関係も書き出していきます。大抵の「感情の痕跡」はとても鮮明に残っていました。最も古い記憶で言いますと、幼稚園の頃の感情の痕跡もしっかり残っていたのです。これはとても興味深い事でした。
そう、「感情の痕跡」はまるで「真空パック」状態で記憶の海の底に沈んでいました。ですから、それを引き揚げると当時の感情がそのまま心に蘇るのです。よって過去の事件を思い出す際の最大の頼りになる証拠が「感情の痕跡」でした。自分は過去のエピソードを思い出す際、「感情の痕跡」を絶対的に信頼していました。
ただし、それを言語化する際には多大な精神的苦痛を味わうのが常でした。自分の記憶に残る全ての事件がトラウマですからね。当時の自分は全ての事件の中で多大な精神的ショックや精神的苦痛を受けており、それを言語化していくのはホントに辛い作業でした。先程も書きました通り、当時の精神的ショックをそのまま思い出す事になるからです。
ですから自分は「そろそろ感情の痕跡の言語化をする事になるな」と気付くと毎回かなり鬱な気持ちになっていたのを覚えています。「あぁ今からあの辛い感情を思い出さなければならないのか、、」という感じです。そして、覚悟を決めてトラウマの中にある感情の痕跡を言語化していきました。これは当時のトラウマをそのまま再体験する事に他なりません。自分はその辛さにノートを書きながら何度泣いたか分かりません。
そして、なんとか「感情の痕跡」を言語化した後は、その近辺の「事実関係の記憶」を言語化していきました。こちらに関してはかなりあやふやな事が多かったです。なんせ記憶が「超カオス状態」ですから、全ての事実関係がぼんやりとしていてあやふやです。特に「時系列」なんかは特にあやふやでした。ですから、記憶のサルベージとは以下の2つを組み合わせていく行為だった、とも言えます。
・滅茶苦茶はっきりと残っている「感情の痕跡」
・かなりあやふやに残っている「事実関係の記憶」
上記の2つを組み合わせて、より確実性の高い過去の真実を推理し、組み上げていった、と。
それはなんかこう推理ゲームをしているような感じもありました。上記の2つを組み合わせて、自分がより納得出来るエピソードを作り上げていく、と。自分がより納得出来、より筋が通っているエピソードを組み上げていく、と。あれはなかなか知的で面白いゲームでしたねぇ。
ですから、この「記憶のサルベージ(言語化)」という行為には、明確に2つの側面がありました。
・トラウマを言語化する際の凄まじい精神的苦痛。
・「感情の痕跡」と「事実関係の記憶」を組み合わせて、より確実性の高い過去の真実を推理し、組み上げていくゲーム。自分の過去に関する事なのでかなり面白い。
今回の記事はここで失礼します。最後までお読み頂きありがとうございました!
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